ハードウェアの気になるあれこれ

技術的に興味のあることを調べて書いてくブログ。主にハードウェアがネタ。

技書博2にChisel本を出してきました

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もう終了して1週間以上経ちましたが、、、、とりあえずまとめを。。。 何をって、前回のブログで宣伝した技書博2の話。 今回は、技術ネタ無し!!

執筆編

申し込み(8月)

まずは簡単な経緯から。。もともとのきっかけは7月にあった一回目の技書博。ひとまずRustの本が欲しくてなんとなーく、訪れてみました。

その際にふと「次は机の向こう側に行きたい!!」って思いが強かったんです。その後8月になって技書博2の案内が来て、ポロッと以下のようなつぶやきをしました。

したら直後にこんな反応を頂けました。他の方からも幾つか同じような反応を頂けて「こりゃー、やるっきゃない!!」となったわけですな。

この時リプライをくれた皆様には感謝してもしきれません。ありがとうございました!

申し込んだはいいものの(9月くらい)

普段、文章を書くのってこのブログくらいで、お仕事的には文書作成って嫌いな部類なので「さてどうするかなー」というのが勢いで申し込んだ直後の感想でした。 とりあえず動かねば!ということで、案内の始まっていた技書博キャラバンの大阪の会に申し込みをして参加をしました。

この時点での自分の意識的には「やっぱ、結構大変そう。。。」くらいなもんで、のほほんとしてました(笑)

こんなつぶやきもしてましたが、案の定というか、後でもっとやっときゃよかったー!!となってます。

今振り返って、この時に聞いておけてよかったな、と思うことは以下。

  • 「最初はとにかく書く」→「それから本として完成させる」
  • まずは目次から作る
  • 「読みやすい文章≒音読しやすい文章」→息が続かないのは読点が足りない。
  • 分かりにくいと自分で感じるけど、どうすればいいかわからない時には、分解してみる

特に目次の話は、最初に聞いておけて本当に良かった。後半にいろいろ組み替えたりはしたけど、これをやっていたおかげで、移動等を行っても、そんなに各章と節のボリューム感が凸凹にならずに済んだと思います。 この時に印刷にまつわるお話とかも聞いていたことが、後にかなり役に立ちました。

書いてみたいけど、何していいかわからない!!という方は、主催者の方が開催してくださっている、このようなイベントに参加するのは、役に立つと思います。

さあ、ぼちぼち書くかー(10月)

そろそろ本腰入れるか、、、と真面目に書き始めたのが10月になってから位。この辺では目次のネタ出しは終わっていて、中身はなんとなく書けそうかも。。。という謎の安心感に浸っていました。 なので、自作RISC-Vの開発をやってたりしてたり。まあこの時に作ったUARTが最終的にサンプルコードのおまけのベースになったので、悪いことではなかったですが。とはいえ、まだ作業量を舐めてた時でした。 10月中のコミット回数は30回程度。。。

やばいわー、終わる気がしない(11月)

11月の頭時点では、第2週くらいにはざっくり書き終えて校正はじめるぞー、なーんて甘い考えを抱いていました。ホント、その時に自分に「もっと真面目にやっとけ!!」と言いに行きたい。

校正を始める想定の11月真ん中らへんで、ようやく「どうやって本にしたらええんや?」と思い、いろいろそっち方面の下調べをはじめました。 とりあえず書くことを優先していたので、この時点ではmarkdownを使って執筆を進めていました。なので、その状態でひとまずPDFを作ったりしつつ、ボリューム感の確認を始めていきました。

最終的にはこの辺の”書籍にする”ための作業が理解できなさすぎて、勉強会で聞いたRe:VIEW環境への完全移行を決めて簡単な文法やら、手順を学び始めました。(もう、この辺の時点で作業量が飽和しかかってました)。
間違いなくTechBoosterさんのReVIEW-Templateが無かったら、落としてたと思います。本当にありがとうございました。

文法はチートシートを作っている方がいらっしゃったので、これを参考にしました。

Re:VIEWチートシート · GitHub

Re:VIEW記法チートシート - Qiita

本を作るのは後で良いとはいえ、始めのうちに環境自体はこれにする!!と決めておくべきだったと思います。コミット回数自体はかなり増えて、11月の本文のみ(サンプルコードは別リポジトリで管理)で127回。

11月にはサークルカットやアピールの提出期限も迫ってきて、全部後手後手に回った感じ。

それらをこなして、11月の最終週に校正を始めた感じでしたが、まーーー終わらない。。噂には聞いていましたが、何回見なおしても、見つかる誤字・脱字、&あれ足りなくね??。 こんな感じでギブアップ寸前でした。

なんとか入稿したぞ!(12月)

やっと本文の方も落ち着いてきたので、後何するんだっけ?と考え始めて、表紙とか書いてないやん。。。。と気づきました。デザインセンス皆無な人なので、違う意味でめっちゃ困った。。。。
いろいろ調べて、今回は日光企画さんに印刷をお願いすることにしたんですが、表紙のテンプレートファイルはあるけど、photoshop持ってないから開けないとこからのスタートでした(笑) なんでもcmyk形式のpsdファイルとのことで、Linuxgimpでは開けないため、ここでもいろいろ調査することに。 この辺の動きをまとめてくださっていた、以下の記事にとても助けてもらいました。

ファイル開けない問題は以下の記事を見つけて、photopeaというオンラインのサービスを利用することにしました。

やっと体裁を整えたので、いざ入稿!!となったのですが、不安しか無いので今回は直接店舗に伺い入稿しました。 ReVIEW-Templateの力もあり、原稿の方には特に問題もなかったです。
表紙の方はcmyk形式のファイルを開いて作成していたんですが、ファイル中の各オブジェクトをRGBで調整していたので「少し色味が変わってしまう場合がありますが、ご了承いただけますか?」とのことでした。もう修正も出来ないし、そこまで変わらなさそうとのことでしたので、そのままお願いすることに。 ついでに詳しく聞くと蛍光色っぽいのは変化が大きいので、気をつけるといいとアドバイスをいただきました。とても丁寧な方だった(^^)

今回は物理本にもPDF版を付属させる予定だったので、入稿後にぼちぼち対応をはじめました。ダウンロードは、以下のサイトを参考にさせてもらいました。分かりやすい記事ありがとうございました。

やっと入稿も終わり、一息ついてたんですが、これが良くなかった。 前々日くらいに「よーし、PDF版作るかー」と思って、設定を電子版に変えて試したらまさかのエラー発生。入稿用のデータでは問題なかった部分でエラーが発生していて、ほんとに絶望しかかった。。。 ちなみにこの時はPDF版のみ「見出し部分で@<code>{}を使うとエラー」というのがわかり、事なきを得ました。久々にTeXを追っかけたけど、相変わらず機嫌を理解するのが難しかった。

当日編

ぶっちゃけ当日については、楽しかったーーーー!!!!という感想しかないです。普段twitterでしか交流の無い方も、足を運んでくださって、いろいろお話出来たのがとても嬉しかった(^^)
懇親会でもいろんな方が話していましtが、技書博は時間毎の入場制限のおかげか、来場された方とお話しやすい雰囲気でとても良かったです。当日話した方からChiselに興味を持った経緯などと聞くことが出来たのは、とても貴重だったと思います。

反省点としては、、、本立てとか、あの布とかはギリギリ思い出したので、準備していたんですが、周りの皆さんはサークルカットをポスターサイズで印刷して、場所をわかりやすくしていたり、ブース番号ともきちっと貼りだしていたりしていて、そのへんはもっと準備すべきだよなー、と思いました。
あとは印刷部数、、というか搬入部数ですね。経験なさすぎて、どれくらい作って送るべきなのかが全くわからんかった。。。今回はChiselをいろんな人に知ってほしい!!というのが最大の目標だったので、かなり多めに刷って単価を押し下げました。で、それを全部会場に送ったわけですが、これは半分くらいで良かったなーという感じでした(笑)

全体を通して

初めてだから、、、、という話ではありますが、いろいろ下調べが足りなかったなー、というのが率直な思いです。でも、そんな状態でも、なんとか初のサークル参加を乗り切ることが出来ました。

執筆する内容をラフに考えていざ書き始めると、全然理解が足りない部分などが見えてきて、本を書くことを通して自分自身のChiselのスキルももう一段階成長したように感じます。マジで途中で逃げ出しくなったりもしましたが、それに見合うだけの経験は出来たので、本当にやってみてよかったです。

次回は技術書典8に参加予定です。今の所Chiselの標準ライブラリっぽいやつ(主にchisel3.util以下に存在するやつ)の使い方を引けるようなレシピブックみたいなを書く予定です。次は今回の経験を活かして、前倒しで進めたいですね(笑)

今回執筆した本はBOOTHで販売してます(まだ物理本は入荷作業中ですが。。。)。本ブログを見てChiselに興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、是非お手に取ってもらえると嬉しいです。
#お気づきかもですが、物理本はまだかなりあるので、是非ともそちらを手に取ってもらいたい。。

最後になりますが、本をお買い上げくださった方、会場にご来場くださった皆様、出展された皆様、運営に携わった皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。