ハードウェアの気になるあれこれ

技術的に興味のあることを調べて書いてくブログ。主にハードウェアがネタ。

2019年振り返ってみる

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去年は始めたばかりということもありやりませんでしたが、大晦日なので今年のまとめを。

今年のまとめ

今年やったことで、自分的に大きなことは以下の3点かな。

  • ブログ更新がちゃんと続いた
  • 自作RISC-Vの作成して、FPGAで動かした
  • 技書博2への参加

各トピックについて思うところを。。

ブログ更新

前々から自身のアウトプットのために書きたいなーと思って、実際に記事を書き始めたのが2018年の8月くらい。ちょうどその辺でChiselやりたい熱が高まって、Scalaの勉強から始めた!というのを書いてました。

今年の年始あたりではまだchisel-bootcampをやっている時で、振り返ってみるとModule3.3の高階関数のところでした。この時には「なんやねん、これ。。。」ってなってた記憶が朧げながらあります。まだ、いまいちChiselの旨みが分からなくて、書いててもよくわからん、、、というのが正直な気持だったはず。

3月くらいのタイミングで、chisel-bootcampのChisel部分をやり終えたはずで、この辺から自分の書きたいコードを実装しながら試行錯誤していくようになりました。そういえば、その辺で止まっててchisel-bootcamp終わらせてないや。残りの部分はFIRRTLの解説部分で、すでに内部実装や生成されたRTLを確認する過程でなんとなくは読めるようになってるけど、来年の頭にでも取り組むことにします。

chisel-bootcampでなんとなく文法を理解して、いろいろ試して見た結果を記事にするのが4月以降です。今見直すと、結構あいまいに理解した感じでふわっとした記事を書いてるのもチラホラ。。一回キチンとチェックしたほうがいいかも。

自分としては、最初に見たときに「これは全くもって理解できる気がしないぞ!!」という感想だったRocket-ChipのChiselコードが、少しずつ読めるようになってきたのが大きなトピックです。

んで、今年書いたブログの記事は計97本(この記事含む)。だいたい4日に1本位は更新できている感じですね。 ただ、技書博2向けの作業を始めた10月以降にほぼ更新が止まってしまったのはいただけなかった。。。 来年は3桁に載せたいなー。

自作RISC-V(dirv)

これはゴールデンウイークの自分課題として取り組んだやつです。先のブログ更新と絡めていくと、chisel-bootcampが終わったので何か作ってみたいなーというのがモチベーションになってました。

ここで初めてChiselで複数のモジュールの実装を行いました。バルク・コネクション<>の強力さを知って、感動した記憶が(笑)。
何はともあれ、無事ゴールデンウイーク中にriscv-testsがPASSするRISC-Vが実装できました。

自分的には商用のシミュレータが無くても、まあそこそこの開発ができることが分かったのが大きな収穫でした。

その後、少し時間を空けてこのCPUの開発をさらに進めて、一つの目標であった「RISC-Vを含む簡単なシステムをFPGAで動作させる」ことができました。

この辺の課題に取り組んだことで、今まであんまり理解していなかったソフトの知識を拡充できたのがとってもよかった。

このdirv、上記のUART込みのシステムを動かした時点ではあんまりきちんとテストをメンテしていませんでしたが、先日そのあたりも含めてメンテを行いました。最新のコードは以下にありますのでもし興味があれば、ご覧になってみてください。

このdirvについては、今後もRISC-Vの勉強を兼ねて更新を行っていく予定です。次は割り込みのサポート、、かな。

技書博2でChisel本出した

前者の2つも大きなトピックではあるけれども、やっぱりこれが一番大きなトピックになりました。 この辺は先日、まとめの話をブログに載せたので、そちらもご興味おありでしたらどうぞ↓

9、10月あたりはともかくとして、11月はほんとにキツかった。。まあ、全部自分の作業量の見積りの甘さのせいなんですが。。。 でもこの執筆を通して、Scala/Chiselの文法を再度自分なりに学びなおしたこともあって、Chiselの理解がより一層進んだと思います。例えば「この書き方、特に例とか見つからないけど、普通に使えるでしょ」といった感じで分かる部分が増えました。これについては以下の2点が大事な要素になっている気がします。

  • Scalaの文法の理解が進んだこと(特に高階関数とか)
  • ScalaのオブジェクトとChiselのハードウェアの境目をより明確に認識できるようになったこと

出した本については「そこそこ役に立ってる!!」といった感じの感想もいただけており、書いた本人としては嬉しい限りです。ちょっと気になるという方はBOOTHで購入できますので、チェックしてみください。

来年はほかのイベントにも出没しようと思います。ひとまず次は技術書典8!執筆用のリポジトリは作った(だけ)!!

まとめ

今年は自分自身のChiselのスキルアップがメインの年となりました。やっと「Chiselチョットワカル」くらいにはなれたかなーというところです。技書博2の時にご来場いただいた方と話したりして、そこそこ気になってる方がいるなーというのが分かったので、来年以降はもう少しChiselのコミュニティに貢献できるようにしていきたいですね。

ということで1年の振り返りでした。来年以降もいろいろ試してブログの更新を続けれればなーと思います。

ここまでお読みくださった皆様、ありがとうございました。 よいお年をお迎えください<(_ _)>